DTC    P0365/18    排気VVTセンサ系統

DTC    P0367/18    排気VVTセンサ(Low)

DTC    P0368/18    排気VVTセンサ(High)

DTC    P0390/18    排気VVTセンサ2系統

DTC    P0392/18    排気VVTセンサ2(Low)

DTC    P0393/18    排気VVTセンサ2(High)

準備品一覧


回路説明


  1. クランクポジションセンサシステムは、クランクシャフトタイミングプーリとピックアップコイルで構成されている。クランクシャフトタイミングプーリには上死点検出用に2歯欠歯した34個の凸部があり、クランクシャフトに取り付けられている。NEシグナルセンサはエンジン1回転につき34回の信号を出力する。エンジンコントロールコンピュータはEV1、EV2信号を基に気筒判別とカムシャフト(排気側)の位相または角度を、またNE信号によりクランクシャフト角とエンジン回転数を検出する。


DTCNo.
SAE/TCCS
DTC検出条件
1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他
点検部位
P0365/18
(右バンク)
P0390/18
(左バンク)
  1. クランキング時
  2. VV1(左バンク)、VV2(右バンク)信号が入力されない
  3. .4秒以上
  4. 2トリップ
  1. ワイヤハーネスまたはコネクタ
  2. クランクポジションセンサNo.2
  3. カムシャフト(EX)
  4. エンジンコントロールコンピュータ
P0365/18
(右バンク)
P0390/18
(左バンク)
P0367/18
(右バンク)
P0392/18
(左バンク)
P0368/18
(右バンク)
P0393/18
(左バンク)
  1. エンジン始動後(600r/min以上)
  2. VV1(左バンク)、VV2(右バンク)信号が入力されない
  3. 5秒以上
  4. 1トリップ
  1. ワイヤハーネスまたはコネクタ
  2. クランクポジションセンサNo.2
  3. カムシャフト(EX)
  4. エンジンコントロールコンピュータ


回路図


  1. 参照


点検手順


□ 参 考 □
  1. SST(TaSCAN)を使用して、フリーズデータを読み取る。フリーズデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
  2. 最初にDTC P0365/18、P0367/18、P0368/18、P0390/18、P0392/18、P0393/18のトラブルシュートを行い、不具合箇所が見つからない場合はメカニカルシステムの不具合が考えられる。


手順1エンジン コントロール コンピュータ点検
SST
09991-70200  

□ 参 考 □
SST(TaSCAN)のオシロスコープ機能を使用することにより、エンジンコントロールコンピュータ←→クランクポジションセンサ間の機能点検を実施することができる。

  1. SST(TaSCAN)をエンジンコントロールコンピュータのコネクタC19(EV1+)←→C18(EV1-)またはD13(EV2+)←→D12(EV2-)端子間に接続する。(端子配列は参照)



  1. SST(TaSCAN)をオシロスコープ機能にセットする。

    項目
    内容
    測定端子
    CH1:EV1+←→EV1-、EV2+←→EV2-
    計器セット
    2V/DIV、10ms/DIV
    条件
    アイドル回転時

    □ 参 考 □
    1. エンジン回転数が高くなるにつれ各振幅は大きくなる。
    2. エンジン回転数が高くなるにつれ各周期は短くなる。
    3. ノイズによりダイアグコードを検出することがある。


    A096737



OK
エンジン コントロール コンピュータ交換
NG


手順2ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(エンジンコントロールコンピユータ ←→ クランクポジシヨンセンサNo.2)
SST
09082-00030  
09083-00150  
  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクタCおよびDを切り離す。

  1. クランクポジションセンサNo.2のコネクタを切り離す。



  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エンジンコントロールコンピュータの車両側コネクタ←→クランクポジションセンサNo.2の車両側コネクタ間の導通および短絡を点検する。(端子配列は参照)


    A085032


    基準


    測定端子(端子名)
    エンジンコントロールコンピュータ←→クランクポジションセンサ(VVTセンサ)
    基準
    C19(EV1+)←→1(EV1+)
    導通があり他の端子間およびボデーアース間と短絡がないこと
    C18(EV1-)←→2(EV1-)
    導通があり他の端子間およびボデーアース間と短絡がないこと
    D13(EV2+)←→1(EV2+)
    導通があり他の端子間およびボデーアース間と短絡がないこと
    D12(EV2-)←→2(EV2-)
    導通があり他の端子間およびボデーアース間と短絡がないこと



NG
ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
OK


手順3センサ取り付け部点検
  1. クランクポジションセンサNo.2のボルトの締め付け、取り付け状態を点検する。



NG
センサ取り付け部修理または交換
OK


手順4カムシャフト単体点検(排気側)
  1. カムシャフトの取り付け部および凸部の状態を点検する。



NG
カムシャフト交換
OK

クランクポジションセンサ NO.2交換