DTC    P0115/22    水温センサ断線

DTC    P0117/22    水温センサ断線(Low)

DTC    P0118/22    水温センサ断線(High)

準備品一覧


回路説明


  1. E.F.I.ウォータテンパラチャ内に設けられているサーミスタは水温の変化にしたがって抵抗値が変化する。E.F.I.ウォータテンパラチャとエンジンコントロールコンピュータの接続方法は、インレットエアテンパラチャセンサと同じ。


DTCNo.
SAE/TCCS
DTC検出条件
1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他
点検部位
P0115/22
  1. IG ON
  2. E.F.I.ウォータテンパラチャセンサ回路の断線または短絡
  3. 0.5秒以上
  4. 1トリップ
  1. ワイヤハーネスまたはコネクタ
  2. E.F.I.ウォータテンパラチャ
  3. エンジンコントロールコンピュータ
P0117/22
  1. IG ON
  2. E.F.I.ウォータテンパラチャセンサ回路の短絡
  3. 0.5秒以上
  4. 1トリップ
  1. ワイヤハーネスまたはコネクタ
  2. E.F.I.ウォータテンパラチャ
  3. エンジンコントロールコンピュータ
P0118/22
  1. IG ON
  2. E.F.I.ウォータテンパラチャセンサ回路の断線
  3. 0.5秒以上
  4. 1トリップ
  1. ワイヤハーネスまたはコネクタ
  2. E.F.I.ウォータテンパラチャ
  3. エンジンコントロールコンピュータ


回路図



A095224



点検手順


□ 参 考 □
  1. 水温センサ系統(DTC P0115/22、P0117/22、P0118/22)、燃圧センサ系統(DTC P0190/49、P0191/49、P0192/49、P0193/49)が同時に出力される場合、E2(アース系統)が断線している可能性がある。
  2. SST(TaSCAN)を使用して、フリーズデータを読み取る。フリーズデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートする際に役立つ。


手順1TaSCANデータ読み取り(エンジン冷却水温)
SST
09991-70200  
  1. IG ONにして、エンジン停止状態でSST(TaSCAN)に表示されるエンジン冷却水温を読み取る。

    測定結果: 
    A
    B
    C
    -40°C
    140°C以上
    実水温と同じ



B
手順 4 へ

C
常時発生しない問題の点検
A


手順2TaSCANデータ読み取り(ワイヤハーネス断線点検)
SST
09991-70200  
09843-18040  


    A095225
  1. E.F.I.ウォータテンパラチャのコネクタを切り離す。

  1. SST(ダイアグノーシスチェックワイヤNo.2)を使用して、E.F.I.ウォータテンパラチャの車両側コネクタ端子間を短絡する。

  1. IGスイッチをONにする。

  1. SST(TaSCAN)に表示されるエンジン冷却水温を読み取る。

    表示温度
    140°C以上



OK
E.F.I. ウォータテンパラチャ交換
NG


手順3TaSCANデータ読み取り(エンジンコントロールコンピユータ内部断線点検)
SST
09991-70200  
09083-00150  


    A095226
  1. SST(テストリードセット)を使用して、エンジンコントロールコンピュータのコネクタC20(THW)端子←→A28(E2)端子間を短絡する。(端子配列は参照)

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN)に表示されるエンジン冷却水温を読み取る。

    表示温度
    140°C以上



OK
ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
NG

エンジン コントロール コンピュータ交換 

手順4TaSCANデータ読み取り(ワイヤハーネス短絡点検)
SST
09991-70200  
  1. E.F.I.ウォータテンパラチャのコネクタを切り離す。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN)に表示されるエンジン冷却水温を読み取る。

    表示温度
    -40°C



OK
E.F.I. ウォータテンパラチャ交換
NG


手順5ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(エンジンコントロールコンピユータ ←→ E.F.I.ウオータテンパラチャ)
SST
09082-00030  
09083-00150  
  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクタAおよびCを切り離す。

  1. E.F.I.ウォータテンパラチャのコネクタを切り離す。



  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エンジンコントロールコンピュータの車両側コネクタ←→E.F.I.ウォータテンパラチャの車両側コネクタ端子間の導通および短絡を点検する。(端子配列は参照)


    A095227


    基準


    測定端子(端子名)
    エンジンコントロールコンピュータ←→E.F.I.ウォータテンパラチャセンサ
    基準
    C20(THW)←→2(THW)
    導通があり他の端子間およびボデーアース間と短絡がないこと
    A28(E2)←→1(E2)
    導通があり他の端子間と短絡がないこと



NG
ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
OK

エンジン コントロール コンピュータ交換