EFIシステム(3GR-FSE·4GR-FSE)    スタータ 系統(4WD車またはスマートエントリー&スタートシステム搭載車)

準備品一覧


回路説明



  1. クランキングホールド制御システムは、イグニッションスイッチのスタート信号(STSW)を検知したエンジンコントロールコンピユータが完爆判定をするまでスタータに通電する。イグニッションスイッチからの信号(STSW)を入力したエンジンコントロールコンピユータは、ACCカツトリレー(ACCR)をONにして、メータ、時計およびオーディオ等のちらつきを防止するとともに、エンジンコントロールコンピユータはSTAR端子へ信号を出力する。STAR出力信号は、ニユートラルスタートスイツチを介して、スタータリレーをONにしスタータを作動させる。また、エンジンがクランキングされている間、スタータ作動信号がエンジンコントロールコンピユータSTA端子にも伝えられる。


    A071773



回路図



A095463J02



点検手順

手順1エンジンがクランキングするか点検


OK
手順 10 へ
NG


手順2TaSCANデータ読み取り
SST
09991-70200  
  1. SST(TaSCAN)を使用して、画面表示に従って操作を行い、‘データモニタ’-‘スタータ信号’を選択する。

  1. スタータを作動させたときのデータを読み取る。

    基準


    イグニッションスイッチ(プッシュスタートスイッチ)位置
    TaSCAN表示内容
    ON
    OFF
    STA
    ON



OK
症状別一覧に示された、関連回路点検へ
NG


手順3エンジン コントロール コンピュータ点検
SST
09082-00030  
09083-00150  


    A095648
  1. ST ON(IGスイッチ ST)にする。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エンジンコントロールコンピュータ端子間の電圧を測定する。(端子配列は参照)

    基準値

    測定端子(端子名)
    基準値
    F19(STSW)←→B7(E1)
    9-14V

    □ 参 考 □
    1. NG-A···従来キー
    2. NG-B···プッシュスタート



NG-A
手順 8 へ

NG-B
手順 9 へ
OK


手順4エンジン コントロール コンピュータ点検
SST
09082-00030  
09083-00150  


    A095649
  1. ST ON(IGスイッチ ST)にする。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エンジンコントロールコンピユータ端子間の電圧を測定する。(端子配列は参照)

    基準値

    測定端子(端子名)
    基準値
    B4(STAR)←→B7(E1)
    9-14V



NG
エンジン コントロール コンピュータ交換
OK


手順5ニュートラルスタート スイッチASSY単体点検
(要領は参照)


NG
ニュートラルスタート スイッチASSY交換
OK


手順6ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(エンジンコントロールコンピュータ←→スタータリレーASSY)
SST
09082-00030  
09083-00150  
  1. シフトポジションをPレンジまたはNレンジにシフトする。

  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクターBを切り離す。

  1. エンジンルームリレーブロックNo.1から、スタータリレーASSYを取りはずす。



  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、スタータリレー取り付け用リレーブロックホルダ←→エンジンコントロールコンピュータのコネクタB車両側コネクタ間の導通および短絡を点検する。(要領は参照)


    A103596J01

    基準


    測定端子(端子名)
    エンジンコントロールコンピュータ←→スタータリレー取り付け用リレーブロックホルダ
    基準
    B4(STAR)←→1端子
    導通があり他の端子間およびボデーアース間と短絡がないこと



NG
ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
OK

スタータ リレーASSY単体点検 

手順7スタータ リレーASSY単体点検
SST
09082-00030  
09083-00150  


    E034090J03
  1. 抵抗点検

    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を測定する。

      基準
      1端子←→2端子間 93.8-136.4Ω(20°C)
      3端子←→5端子間 10MΩ以上

  1. 導通点検

    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、1端子←→2端子間にバッテリー電圧を加えたとき、3端子←→5端子間の導通の有無を確認する。

      基準
      導通あり



NG
スタータ リレーASSY交換
OK

ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換 

手順8イグニッション(スタータ) スイッチASSY単体点検
SST
09082-00030  
09083-00150  


    B058682
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクタ各端子間の導通を点検する。

    基準

    キー位置
    端子番号
    基準
    LOCK
    (IG OFF)
    -
    導通いずれもなし
    ACC ON
    (IGスイッチACC)
    2←→3
    導通あり
    IG ON
    2←→3←→4
    5←→6
    導通あり
    IG ON
    2←→3←→4
    5←→6
    導通あり
    START
    (エンジン始動)
    1←→2←→4
    5←→6←→7
    導通あり
    START
    (エンジン始動)
    1←→2←→4
    5←→6←→7
    導通あり



NG
イグニッション(スタータ) スイッチASSY交換
OK

ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換 

手順9ワイヤハーネスまたはコネクタ点検
SST
09082-00030  
09083-00150  


  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクタFおよびパワーソースコントロールコンピュータのコネクタを切り離す。


    A085050J01

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、パワーソースコントロールコンピュータの車両側コネクタ←→エンジンコントロールコンピュータのコネクタF車両側コネクタ間の導通および短絡を点検する。(端子配列は参照)

    基準


    測定端子(端子名)
    エンジンコントロールコンピュータ←→パワーソースコントロールコンピュータ
    基準
    F19(STSW)←→39(STSW)
    導通があり他の端子間およびボデーアース間と短絡がないこと



NG
ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
OK

スマートエントリー&スタートシステム(スタートシステム)点検または、ワイヤハーネスまたはコネクター点検 

手順10TaSCANデータ読み取り
SST
09991-70200  
  1. SST(TaSCAN)を使用して、画面表示に従って操作を行い、‘データモニタ’-‘スタータ信号’を選択する。

  1. スタータを作動させたときのデータを読み取る。

    基準


    イグニッションスイッチ(プッシュスタートスイッチ)位置
    TaSCAN表示内容
    ON
    OFF
    STA
    ON



OK
症状別一覧に示された、関連回路点検へ
NG


手順11ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(スタータリレー←→エンジンコントロールコンピュータ)
SST
09082-00030  
09083-00150  


  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクタFを切り離す。


    A096665

  1. リレーブロックからスタータリレーを取りはずす。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、スタータリレー取り付け用リレーブロックホルダ←→エンジンコントロールコンピュータのコネクタF車両側コネクタ間の導通および短絡を点検する。(端子配列は参照)

    基準


    測定端子(端子名)
    エンジンコントロールコンピュータ←→スタータリレー取り付け用リレーブロックホルダ
    基準
    F12(STA)←→1端子
    導通があり他の端子間およびボデーアース間と短絡がないこと



NG
ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
OK

エンジン コントロール コンピュータ交換