DTC    B1806    助手席エアバッグ点火回路(断線)

準備品一覧


回路説明


助手席エアバッグ(1段目)点火回路は、エアバッグセンサASSY CTRおよびインストルメントパネルパッセンジャーエアバッグASSYで構成されている。作動条件が満たされたとき、インストルメントパネルパッセンジャーエアバッグASSYが作動する。

助手席エアバッグ(1段目)点火回路に断線が検出されたとき、エアバッグセンサASSY CTRにダイアグコードB1806が記録される。


DTC No.
DTC検出項目
問題発生箇所
B1806
  1. エアバッグセンサASSY CTR-インストルメントパネルパッセンジャーエアバッグASSY(助手席側1段目エアバッグ)間W/Hの断線
  2. インストルメントパネルパッセンジャーエアバッグASSY(助手席側1段目エアバッグ)の故障
  3. エアバッグセンサASSY CTRの故障
  1. インストルメントパネルパッセンジャーエアバッグASSY
  2. エアバッグセンサASSY CTR
  3. インストルメントパネルワイヤ(エアバッグセンサASSY CTR-中継コネクター間)
  4. インストルメントパネルワイヤNo.2(中継コネクター-インストルメントパネルパッセンジャーエアバッグASSY間)


回路図



G033123J01



点検手順


□ 参 考 □
  1. 再現手法を実施する場合、TaSCANを使用してチェックモードを選択してから行う。(要領は参照)
  2. 再現手法は、チェックモード選択後、エアバッグシステムの各コネクターを揺すったり、実際に市街地や悪路を走行して行う。(要領は参照)


手順1コネクター点検

□ 参 考 □
点検要領および注意事項は参照

  1. バッテリーのマイナスターミナルを切り離し、90秒間待機する。

    □ 参 考 □
    バッテリーのマイナスターミナルを切り離す前にIG OFFになっていることを確認する。

  1. エアバッグセンサASSY CTRとインストルメントパネルパッセンジャーエアバッグASSYに接続されているコネクター、および中継コネクター(インストルメントパネルワイヤおよびインストルメントパネルワイヤNo.2)の接続状態を点検する。

    基準
    コネクターが正しく接続されていること

  1. エアバッグセンサASSY CTRとインストルメントパネルパッセンジャーエアバッグASSYに接続されているコネクター、および中継コネクター(インストルメントパネルワイヤおよびインストルメントパネルワイヤNo.2)を切り離し、各コネクターの端子の状態を点検する。

    基準
    端子に変形または損傷がないこと

  1. インストルメントパネルワイヤおよびインストルメントパネルワイヤNo.2のショート機構付きコネクターのショートピンの状態を点検する。

    基準
    ショートピンに変形または損傷がないこと



NG
ワイヤハーネス修理または交換
OK


手順2助手席エアバッグ点火回路点検(エアバッグセンサASSY CTR-インストルメントパネルパッセンジャーエアバッグASSY間)

□ 参 考 □
点検要領および注意事項は参照

SST
09082-00030  
09083-00150  


    C101131J02
  1. 中継コネクターのCとDを接続する。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクターE(コネクター色:黒)のP+、P-端子にテスター棒をあて、コネクターB-コネクターE間の抵抗値を点検する。

    基準値
    1Ω以下



NG
手順 5 へ
OK


手順3エアバッグ センサASSY CTR点検
SST
09991-70200  


    C101136J01
  1. エアバッグセンサASSY CTRにコネクターを接続する。

  1. ワイヤハーネス(線径0.5mm)を使用して、コネクターE(コネクター色:黒)のP+、P-端子間を短絡する。

    ■ 注 意 ■
    短絡する際、コネクターの端子にワイヤハーネスを無理に差し込まない。

  1. バッテリーのマイナスターミナルを接続し、IG ONにして60秒間待機する。

  1. SST(TaSCAN)を使用してダイアグコードを消去後、再度ダイアグコードを点検する。(要領は参照)

    基準
    ダイアグコードB1806が出力されないこと



NG
エアバッグ センサASSY CTR交換
OK


手順4助手席点火系(インストルメントパネルパッセンジャーエアバッグASSY)点検
SST
09991-70200  


    C101133J01
  1. IG OFFにする。

  1. バッテリーのマイナスターミナルを切り離し、90秒間待機する。

  1. コネクターE(コネクター色:黒)のP+、P-端子間の短絡を解除し、インストルメントパネルパッセンジャーエアバッグASSYにコネクターを接続する。

  1. バッテリーのマイナスターミナルを接続し、IG ONにして60秒間待機する。

  1. SST(TaSCAN)を使用してダイアグコードを消去後、再度ダイアグコードを点検する。(要領は参照)

    基準
    ダイアグコードB1806が出力されないこと



NG
インストルメントパネル パッセンジャー エアバッグASSY交換
OK

再現手法を実施 

手順5インストルメントパネル ワイヤ点検(エアバッグセンサASSY CTR-中継コネクター間)

□ 参 考 □
点検要領および注意事項は参照

SST
09082-00030  
09083-00150  


    C101134J02
  1. コネクターCとDを切り離す。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクターCのP+、P-端子にテスター棒をあて、コネクターB-コネクターC間の抵抗値を点検する。

    基準値
    1Ω以下



NG
インストルメントパネル ワイヤ修理または交換(エアバッグセンサASSY CTR-中継コネクター間)
OK


手順6インストルメントパネル ワイヤ NO.2点検(中継コネクター-インストルメントパネルパッセンジャーエアバッグASSY間)

□ 参 考 □
点検要領および注意事項は参照

SST
09082-00030  
09083-00150  


    C101135J02
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクターE(コネクター色:黒)のP+、P-端子にテスター棒をあて、コネクターD-コネクターE間の抵抗値を点検する。

    基準値
    1Ω以下



NG
インストルメントパネル ワイヤ NO.2修理または交換(中継コネクター-インストルメントパネルパッセンジャーエアバッグASSY間)
OK

再現手法を実施