DTC    C1249/49    ストップスイッチ断線検出

準備品一覧


機能説明


スキッドコントロールコンピュータ(アクチュエータに内蔵)は、ストップランプスイッチ信号を入力してブレーキ操作の状態を入力している。

スキッドコントロールコンピュータは内部に断線検出回路があり、ストップランプ信号入力線の断線を検知した場合、このコードを出力する。


DTC No.
DTC検出条件
DTC出力関連項目
C1249/49
  1. IG1端子電圧が9.5-17.2Vで、ストップランプスイッチ回路の断線が0.3秒以上継続
  2. 踏力スイッチON、マスタ圧2MPa以上、車速から演算した減速度0.2G以上の状態で、ストップランプスイッチOFF状態が2秒以上継続
  1. STOP SWヒューズ
  2. ストップランプスイッチワイヤハーネス断線
  3. アクチュエータ-ジャンクションブロックASSY(リヤ)間ワイヤハーネス断線
  4. ストップランプスイッチASSY
  5. コネクターの接圧不良、端子の変形、腐蝕
  6. アクチュエータアース断線
  7. アクチュエータASSY


回路図



C104039J01



点検手順

手順1ヒューズ点検(STOP SW 15A)
  1. ヒューズ(STOP SW 15A)を点検する。

    基準
    正常



NG
ヒューズ交換
OK


手順2ストップランプ点灯点検
  1. ブレーキペダルを踏み、ストップランプが点灯することを確認する。

    基準
    ストップランプが点灯する



NG
ライティングシステムへ
OK


手順3ワイヤハーネス点検(ストップランプリレー-ABS&トラクションアクチュエータASSY)
SST
09082-00030  
09083-00150  
  1. IG OFFで、アクチュエータのコネクターを切り離し、ストップランプリレーをリレーブロックから取りはずす。

  1. コネクターケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する。

    基準
    変形および腐食がない



    C104041
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、アクチュエータワイヤハーネス側コネクターの27(STP1)←→ストップランプリレーブロックの3(STPL)端子間の導通を点検する。

    基準
    導通あり



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順4ワイヤハーネス点検(アクチュエータASSY-ボデーアース)
SST
09082-00030  
09083-00150  


    G027620
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、アクチュエータASSYのワイヤハーネス側コネクターの32(GND1)とボデーアースとの導通を点検する。

    基準
    導通あり

    □ 参 考 □
    異常がある場合、アースポイントのボルトにゆるみがないか点検する。



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順5ストップランプ スイッチASSY単体点検
SST
09082-00030  
09083-00150  
  1. IG OFFにして、ストップランプスイッチASSYのコネクターを切り離す。



    E050704
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ストップランプスイッチASSYの1←→2端子間の導通を点検する。

    基準
    シャフトを押し込んだ時····導通なし
    シャフトを押し込まない時···導通あり



NG
ストップランプ スイッチASSY交換
OK


手順6ストップライトオペレーションリレー単体点検
SST
09082-00030  
09083-00150  


    C104199
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ストップライトオペレーションリレーの5(ST+)←→4(STP2)の導通を点検する。

    基準
    導通あり



NG
ストップライトオペレーションリレー交換
OK


手順7ワイヤハーネス点検(ストップランプスイッチASSY)
SST
09082-00030  
09083-00150  


    C104288J01
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ストップランプスイッチASSYのワイヤハーネス側コネクターの2端子←→ボデーアース間の電圧を点検する。

    基準値
    10-14V

  1. ストップランプスイッチの1←→ストップライトオペレーションリレーの4(STP2)端子間ワイヤハーネスの導通を点検する。

    基準
    導通あり



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順8ECUデータモニター点検(ストップスイッチ、踏力スイッチ)
SST
09991-70200  

ECUデータモニター 
項目名
項目名解説
点検条件
基準
ストップスイッチ
(STP)
ストップランプスイッチ作動を表す
ブレーキペダル踏み込み←→解放
ON←→OFF
踏力スイッチ
(TRSW)
踏力スイッチの状態を表す
ブレーキペダル踏み込み←→解放
ON←→OFF
  1. SST(TaSCAN)を使用して、ストップランプスイッチのECUデータの入力を点検する。(要領は参照)

    基準
    ペダル操作に応じて、ON←→OFFが入力する

  1. ブレーキペダルをゆっくり踏み込み、ストップランプスイッチと踏力スイッチの“ON”入力するタイミングを点検する。

    基準
    ストップランプスイッチ ON→踏力スイッチ ONの順で入力する


A
OK
B
NG(STP ONを判定しない)
C
NG(踏力スイッチが先にONする)


B
ABS & トラクッション アクチュエータ ASSY交換

C
手順 10 へ
A


手順9ダイアグノーシスコード再確認
  1. ダイアグノーシスコードを消去後、走行および制動を行い、ダイアグノーシスコード再出力する。(要領は参照)

    基準


    A
    正常
    B
    ストップランプスイッチ系統断線異常コードを再出力



B
ABS & トラクッション アクチュエータ ASSY交換
A

正常復帰(コネクタ端子の接触不良によりダイアグノーシスコードを記憶したが、コネクタの再接続により正常復帰したと考えられる) 

手順10ブレーキペダル高さ点検·調整
  1. ブレーキペダル高さ点検·調整およびストップランプ取り付け位置の点検、調整を行う。






手順11ダイアグノーシスコード再確認
  1. ダイアグノーシスコードを消去後、走行および制動を行い、ダイアグノーシスコード再出力する。(要領は参照)

    基準


    A
    正常
    B
    ストップランプスイッチ系統断線異常コードを再出力



NG
ブレーキ ペダル交換
OK

正常復帰