DTC    C1235/35    スピードセンサFR鉄片付着異常

DTC    C1236/36    スピードセンサFL鉄片付着異常

DTC    C1238/38    スピードセンサRR鉄片付着異常

DTC    C1239/39    スピードセンサRL鉄片付着異常

準備品一覧


機能説明


スピードセンサ先端、センサロータへの異物の付着およびロータ歯欠けを検出した場合にこれらのコードを出力する。

スキッドコントロールコンピュータは、異物の付着およびロータの歯欠けをセンサから入力される波形の異常により判断する。

スピードセンサ回路のコネクター端子やワイヤハーネスの不具合等により検出する場合がある。


DTC No.
DTC検出条件
DTC出力関連項目
C1235/35
C1236/36
C1238/38
C1239/39
  1. 車速20km/h以上で、異常輪のセンサ信号にノイズが5秒以上継続
  2. 車速10km/h以上で、ロータ1回転あたりに1回ノイズがのる状態が15秒以上継続
  1. センサロータ異常(異物付着、損傷)
  2. スピードセンサへの異物付着
  3. スピードセンサの断線またはショート
  4. ワイヤハーネス断線またはショート
  5. コネクターの接圧不良、端子の変形、腐蝕
  6. スピードセンサ回路の配線抵抗
  7. アクチュエータASSY


回路図



C100548J01



点検手順

手順1ダイアグノーシスコード確認
  1. ダイアグノーシスコードC1235/35、C1236/36、C1237/37、C1238/38以外に、C0200/31、C0205/32、C0210/33、C0215/34を出力していないか確認する。(要領は参照)

    基準
    C0200/31、C0205/32、C0210/33、C0215/34を出力していない

    □ 参 考 □
    ダイアグノーシスコードC0200/31、C0205/32、C0210/33、C0215/34を出力した場合は、そちらを先に点検し、再度、ダイアグノーシスコードを確認する。



NG
該当ダイアグノーシスコードへ
OK


手順2ワイヤハーネス点検(スピードセンサ-アクチュエータASSY)
SST
09082-00030  
09083-00150  


    C103997J01
  1. ブレーキアクチュエータASSYおよびスピードセンサのコネクターのかん合に、不具合がないことを点検する。

  1. IG OFFにして、アクチュエータASSYおよびスピードセンサのコネクターを切り離す。

  1. コネクターのケースおよび端子に、変形および腐蝕がないことを点検する。

    基準
    変形および腐蝕がない

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、アクチュエータASSY←→スピードセンサ間のワイヤハーネスの導通およびボデーアースとの絶縁を点検する。

    基準


    導通点検 
    点検端子
    [アクチュエータASSY←→スピードセンサ]
    導通
    31(FR+)←→2(FR+)、30(FR-)←→1(FR-)
    9(FL+)←→2(FL+)、8(FL-)←→1(FL-)
    33(RR+)←→2(RR+)、34(RR-)←→1(RR-)
    11(RL+)←→2(RL+)、12(RL-)←→1(RL-)
    あり

    絶縁点検 
    点検端子
    [アクチュエータASSY]
    導通
    31(FR+)、30(FR-)、9(FL+)、8(FL-)
    33(RR+)、34(RR-)、11(RL+)、12(RL-)
    ←→ボデーアース
    なし



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順3ブレーキ アクチュエータASSY点検
SST
09082-00030  
09083-00150  


    C103998J01
  1. スピードセンサのコネクターを切り離す。

  1. IG ONにする。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、スピードセンサのワイヤハーネス側コネクタの2端子とボデーアース間の電圧を点検する。

    基準値
    7.5-12V



NG
ブレーキ アクチュエータASSY交換
OK


手順4ダイアグノーシスコード再確認
  1. ダイアグノーシスコードを消去後、走行テストを行い、ダイアグノーシスコードを再出力する。(要領は参照)

    基準
    正常コード出力


    鉄片付着異常コード再出力(FR車リヤ、4WD車)
    手順Aへ
    鉄片付着異常コード再出力(FR車フロント)
    手順Bへ
    正常
    手順Cへ



B
手順 6 へ

C
正常復帰(コネクタ端子の接触不良によりダイアグノーシスコードを記憶したが、コネクタの再接続により正常復帰したと考えられる)
A


手順5スピードセンサ点検
  1. 該当輪のスピードセンサを取りはずし、先端に異物の付着および破損がないことを点検する。

    基準
    異物の付着および破損がない

    ■ 注 意 ■
    スピードセンサを交換する場合は、センサ取り付け穴を清掃後に取り付ける。



OK
センサロータ清掃または交換
NG

スピードセンサー清掃または交換 

手順6センサロータ清掃または交換
  1. 該当輪のスピードセンサを取りはずし、フロントアクスルハブのスピードセンサロータ部を清掃する。

    ■ 注 意 ■
    取りはずしたスピードセンサは再使用しない。





スピードセンサ交換