CAN通信システム

通信回路によってデジタル信号に変換された複数項目の情報やデータを,一対の通信線(ツイストペア結線)で伝送するCAN* [ISO11898]通信システムを採用しました。これにより,入力系(センサー・スイッチなど)・制御ユニット・出力系(モーターなど)をそれぞれ結ぶシステムに対して,ワイヤハーネスの削減および電子制御システムのスリム化をはかりました。
参 考
CANとはController Area Networkの略称で,ISO(国際標準化機構)の規格に準拠したシリアル通信です。
CAN通信システムは,CAN HighとCAN Lowの2本の通信線(バス)を一対としてその差動電圧によりバスのレベル* 1を判断し,これを専用の通信プロトコル(通信規則)に準じたデジタル信号として500kbps* 2の速度で伝達されます。
参 考
*1
バスのレベルにはドミナント(優性)レベルとレセッシブ(劣性)レベルとがあり,CAN通信システムでは論理的にドミナントは“0”,レセッシブは“1”と判断されます。
*2
信号の伝達速度を表す単位。“500kbps”は1秒間に500000ビットのデータが伝送されることを表します。

CAN通信ネットワーク

CAN通信システム構成

CAN通信プロトコル(通信規則)

関連部品