レーザーレーダーセンサーの自己チェック機能により，発光部や受光部の汚れを検出したときは，ウォーニングブザーを吹鳴してレーダークルーズウォーニングインジケーターランプを点灯し，レーダークルーズディスプレイに「E1」を表示します。

悪天候^* などによってレーザーレーダーセンサーの検出性能低下のおそれがあるときは，ウォーニングブザーを吹鳴してレーダークルーズウォーニングインジケーターランプを点灯し，レーダークルーズディスプレイに「E2」を表示します。

ワイパーがHIまたはLOで作動しているとき，またはレーダーセンサーへの水の跳ね上げが激しいとき，ECT-SNOWモード時。

システムの自己チェック機能により，システムに何らかの異常が発生したときは，ウォーニングブザーを吹鳴してCRUISE作動/ウォーニングインジケーターランプを点滅，レーダークルーズウォーニングインジケーターランプを点灯し，レーダークルーズディスプレイに「E3」を表示します。

ワイパーがHIまたはLOで作動しているとき，またはレーダーセンサーへの水の跳ね上げが激しいとき，ECT-SNOWモード時。

レーダークルーズディスプレイとCRUISE作動/ウォーニングインジケーターランプは，表示内容に応じて下表の条件が成立した場合に，システム制御状態表示に復帰します。

レーザーレーダーセンサーは，レーザー発信器・受光部・発光部・マイクロコンピューターなどで構成されています。

レーザー発信器から出力されるレーザー光を前方に照射し，先行車のリフレクターなどに反射したレーザー光が，受光部に戻ってくるまでの時間と入射角度をマイクロコンピューターが演算することで，自車走行車線上の先行車の有無・先行車との距離・相対速度などを演算し，そのデータをディスタンスコントロールコンピューターへ出力します。なお，光軸調整については修理書を参照ください。

クルーズコントロールスイッチはステアリングホイール右側に取り付けられており，プッシュタイプのメインスイッチと4方向レバータイプの操作スイッチを一体化し，操作性に優れたものとしました。

レバータイプの操作スイッチは，操作中のみスイッチ　ONとし，手を離すとスイッチ　OFFとなる自動復帰タイプとしました。なお，操作スイッチの各操作は，メインスイッチ　ON時のみ有効です。

定速制御モードへの切り替えは，クルーズコントロールメインスイッチをONした後，クルーズコントロール操作スイッチを前方に約1秒以上押すことによって行います。なお，定速制御モードへの切り替えは，クルーズコントロールメインスイッチ　ON後，一度でも他の操作を行ってしまうと切り替えができないものとし，制御中の誤操作を防止しています。

車間距離切り替えスイッチは，ステアリングバッド右側に取り付けられており，スイッチを押すごとに車間制御モード時の設定車間距離を「長」・「中」・「短」の3段階に切り替えます。

設定車間距離は，コンビネーションメーター内のレーダークルーズディスプレイの表示により確認することができます。