構造と作動

エキゾースト全般

エキゾーストマニホールド

エキゾーストパイプ

構造と作動

  1. 2WAYエキゾーストシステム(メインマフラー)
    1. 静粛性を確保しつつ排気効率およびエンジン出力を向上するため,メインマフラー内部に2WAYエキゾーストシステムを採用しました。排気通路に可変バルブを設けることにより,運転状態に応じて排気通路を切替えて効率的な排気を行います。
    2. 低回転時は,メインマフラー内の圧力が低いため可変バルブは閉じています。排気ガスはメイン通路を通らずに小径パイプを通り,拡張比を大きくして消音機能重視のマフラーとして機能します。
    3. エンジン回転が高まるにつれメインマフラー内の排気ガス圧力が高くなると,可変バルブが排気ガスの圧力によって開きます。排気ガスはメイン通路も通るようになり,低背圧タイプのマフラーとして機能します。

NOx吸蔵還元型三元触媒装置

NOx吸蔵還元のための技術

  1. NOx吸蔵
    1. アルカリ類,アルカリ土類,希土類金属などを組み合わせた物質により,希薄燃焼領域でNOxを吸蔵します。

  2. 耐熱性の確保
    1. 広い表面積を実現する多孔質コート材を採用し,耐熱性を確保しました。

  3. 空燃比制御方式
    1. 触媒のNOx吸蔵と還元をコントロールします。希薄燃焼領域では,R(NOx吸蔵物質)が排出ガス中のNOxを吸蔵します。吸蔵されたNOxは,必要に応じて空燃比を濃くした際(リッチ時)に排出ガス中の還元剤(CO,HCなど)と反応してN2に還元されます。

  4. 6角セル担体
    1. 一般的な4角セルと比較して,コート層の厚さの均一化と触媒有効面積の向上がはかれます。