DTC P0191/49 燃圧システム異常

準備品一覧

回路説明

(回路説明は05-143 を参照)

DTC No.
DTC検出条件
1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他
トラブルエリア
P0191/49
1.始動後10秒以上
2.燃圧システム異常
3.10秒以上
4.1トリップ
  • フューエルポンプ
  • 燃圧センサ
  • ワイヤハーネスまたはコネクタ(燃圧システム系統)
  • エンジンコントロールコンピユータ
  • フューエルデリバリパイプ

配線図

点検手順

S2000を使用してフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートする際に役立つ。

手順1
燃圧点検(高圧側)(要領は10-10 参照)
      OK
      NG
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手順2
フューエルポンプ作動点検(低圧側)(要領は11-17 参照)
      OK
      NG
      次の手順へ

手順3
フューエルポンプ電圧点検(低圧側)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エンジン稼動およびクランキング中のフユーエルポンプコネクタの4(FP)−5(E1)端子間の電圧を点検する。


  2. 基準値
    9−14V
      OK
      NG
      次の手順へ

手順4
ヒューズ点検
  1. EFIヒューズ25Aおよびフューエルポンプヒューズ25Aを取りはずし点検する。

      NG
      ヒューズ交換
      OK
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手順5
EFIサーキットオープニングリレー点検(要領は10-12 参照)
      NG
      EFIサーキットオープニングリレー交換
      OK
      次の手順へ

手順6
EFINO.2リレー点検(要領は10-12 参照)
      NG
      EFINO.2リレー交換
      OK
      次の手順へ

手順7
ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(エンジンECU−リレーブロック)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. エンジンコントロールコンピユータDコネクタを切り離す。

  2. サーキットオープニングリレーを取りはずす。

  3. SSTを使用して、エンジンコントロールコンピユータ側コネクタD3(FC)端子−リレーブロック内サーキットオープニングリレー2端子間の導通を点検する。(端子配列は05-102 参照)


  4. 基準
    導通あり
  5. SSTを使用して、エンジンコントロールコンピユータ側コネクタD3(FC)端子−C1(E1)端子間の短絡を点検する。(端子配列は05-102 参照)


  6. 基準
    導通なし
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
      OK
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手順8
エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検(電圧点検)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. イグニツシヨンスイツチをONにする。

  2. エンジンコントロールコンピユータD3(FC)端子−C1(E1)端子間の電圧を測定する。(端子配列は05-102 参照)


  3. 基準値
    8ー14V
      NG
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ交換
      OK
      次の手順へ

手順9
フューエルポンプ点検(低圧側)(要領は11-19 参照)
      NG
      フューエルポンプ交換(低圧側)
      OK
      次の手順へ

手順10
燃圧点検(低圧側)(要領は11-17 参照)
      OK
      NG
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手順11
フユーエルパイプ点検
  1. 燃料タンク⇔高圧フューエルポンプ間のフューエルパイプに漏れがないことを確認する。

      OK
      ジエツトポンプレギユレ-タツキフユ-エルプレツシヤ交換
      NG
      フユーエルパイプ点検および交換

手順12
燃料漏れ点検(高圧側)
  1. 高圧フユーエルポンプ⇔インジエクタ間のフユーエルパイプに漏れを点検する。

      NG
      フユーエル漏れ箇所修理または交換
      OK
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手順13
フユ-エルプレツシヤセンサ点検(要領は10-12 参照)
      NG
      フユ-エルプレツシヤセンサ交換
      OK
      次の手順へ

手順14
フューエルポンプ点検(高圧側)
  1. サウンドスコープを使用して、クランキング時フューエルポンプの作動音(カチカチ音)がすることを確認する。


  2. 基準
    正常な車両と同等のカチカチ音がしていること。
    音の大きさ、周期等に異常がないこと。
      NG
      フューエルポンプ交換(高圧側)
      OK
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手順15
ダイアグノーシス再読み取り

SST
09991-60101
09991-60300
  1. S2000をDLC3に接続する。

  2. S2000を使用し、ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は05-85 参照)

  3. 走行テストを実施する。

  4. S2000を使用し、ダイアグノーシスコードを確認する。(要領は05-85 参照)

    1. DTC P0191/49が再出力されるかを確認する。


    2. 点検結果
       
      確認結果
      P0191/49が再出力される
      P0191/49は再出力されない
      B
      システム正常
      A
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手順16
フユ-エルリリ-フバルブASSY交換(要領は11-22参照)
      GO
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手順17
ダイアグノーシス再読み取り
  1. S2000をDLC3に接続する。


  2. SST
    09991-60101
    09991-60300
  3. S2000を使用し、ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は05-85 参照)

  4. 走行テストを実施する。

  5. S2000を使用し、ダイアグノーシスコードを確認する。(要領は05-85 参照)

    1. DTC P0191/49が再出力されるかを確認する。


    2. 点検結果
       
      確認結果
      P0191/49が再出力される
      P0191/49は再出力されない
      B
      システム正常
      A
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ交換