DTC P0505/33 ISCV系統

準備品一覧

回路解説

ロータリーソレノイドタイプISCVはインテークエアチヤンバの前に取り付けられており、スロツトルバルブをバイパスする吸入空気は、ISCV内の通路を通りバイパスされる。スロツトルバルブをバイパスする吸入空気量を調節することにより、エンジン回転数を制御している。エンジンコントロールコンピユータは規定のアイドリング回転数に制御するために、ISCVの吸入空気通路の制御を行っている。

DTC NO.
DTC検出条件
1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他 
トラブルエリア
P0505/33
1.アイドル回転時
2.ISCV回路の断線または短絡
3.10秒以上
4.1トリップ
  • ワイヤハーネスまたはコネクタ(ISCV系統)
  • ISCV
  • エンジンコントロールコンピユータ

点検手順

手順1
S2000アクティブテスト実施(ISCV作動)

SST
09991-60101
09991-60300
  1. S2000を使用して、画面表示に従って操作を行い「アクティブテスト」を選択する。

  2. S2000を使用して、ISCデューティ比を変化させた時に、エンジン回転数が変化することを確認する。


  3. 基 準
    エンジン回転数がISCデューティ比の変化に反応して、高くなったり低くなったりする
      OK
      常時発生しない問題の点検
      NG
      次の手順へ

手順2
ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(イグニツシヨンスイツチ−ISCV)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. アイドルスピードコントロールバルブコネクタを切り離す。

  2. イグニッションスイッチをONにする。

  3. SSTを使用して、ISCVコネクタ2(B)−3(GND)端子間の電圧を測定する。


  4. 基準値
    9−14V
  5. SSTを使用して、ISCVコネクタ3(GND)−ボデーアース間の導通点検をする。


  6. 基 準
    導通あり
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
      OK
      次の手順へ

手順3
ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(ECU−ISCV)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. アイドルスピードコントロールバルブコネクタを切り離す。

  2. エンジンコントロールコンピユータAコネクタを切り離す。

  3. SSTを使用して、エンジンコントロールコンピユータAコネクタ6(RSD)端子−ISCVコネクタ1(RSD)端子間の導通点検をする。(端子配列は05-16 参照)


  4. 基 準
    導通あり
  5. SSTを使用して、エンジンコントロールコンピユータAコネクタ6(RSD)端子−Bコネクタ17(E1)端子間の短絡点検をする。(端子配列は05-16 参照)


  6. 基 準
    導通なし
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
      OK
      次の手順へ

手順4
新品と交換したとき、不具合が解消するか確認する(ISCV)
  1. ISCVを交換する。(要領は10-6 参照)

  2. 不具合が解消しない
    不具合が解消した
      B
      システム正常
      A
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換