DTC P1128/89 スロットルボデーメカ異常

準備品一覧

回路説明

スロットルモータはエンジンコントロールコンピュータによって作動しており、スロットルバルブを開閉させている。スロットルバルブの開度はスロットルボデーに取り付けられているスロットルポジションセンサによって検出されており、スロットルバルブが運転状況に応じて正確な開度になるようにスロットルモータを制御するために、エンジンコントロールコンピュータにフィードバックを送る。このDTCが記録されると、エンジンコントロールコンピュータはスロットルモータとマグネットクラッチへの動力を遮断し、スロットルバルブはリターンスプリングによって所定の開度に戻る。しかし、スロットルバルブの開度はアクセルケーブルを介してアクセルペダルによってある程度まで開くことができる。

DTC No.
DTC検出条件
1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他
トラブルエリア
P1128/89
1.スロットルコントロールモータ制御中
2.スロットルコントロールモータがロック
3.2秒以上
4.1トリップ
  • スロットルコントロールモータ
  • ワイヤハーネスまたはコネクタ(スロットルコントロールモータ系統)
  • スロットルボデー
  • エンジンコントロールコンピユータ

回路図

(要領はXX-XXX 参照)

点検手順

□ 参 考 □
S2000を用いてフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートする際に役立つ。

手順1
スロツトルバルブを目視する
  1. インテークエアレゾネータを取りはずす。

  2. スロツトルバルブとハウジング間に異物がないか確認する。

      NG
      異物を取り除き、スロツトルボデーを清掃する
      OK
      次の手順へ

手順2
スロツトルコントロ-ルモ-タ単体点検(抵抗点検)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. マグネツトクラツチ付きスロツトルコントロールモータを切り離す。

  2. SSTを使用して、マグネツトクラツチ付きスロツトルコントロールモータ用コネクタ1(M−)−2(M+)端子間の抵抗を測定する。


  3. 抵 抗
    0.3−100Ω(20°C)
      NG
      スロツトルコントロ-ルモ-タ修理
      OK
      次の手順へ

手順3
ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(ECU−スロットルモータ)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. エンジンECUコネクタAを切り離す。

  2. スロットルモーターのコネクタを切り離す。

  3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エンジンECU⇔スロツトルモータ間の導通を点検する。(端子配列はXX-XXX 参照)

  4. 測定端子エンジンECU⇔スロットルモータ
    基準
    A8(M+)−2(M+)
    導通あり
    A7(M−)−1(M−)
    導通あり
  5. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エンジンECU⇔ボデーアース間の短絡を点検する。(端子配列はXX-XXX 参照)

  6. 測定端子エンジンECU⇔スロットルモータ
    基準
    A8(M+)−ボデーアース
    導通なし
    A7(M−)−ボデーアース
    導通なし
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクタ修理または交換
      OK
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換