　DTC　C1203/53　エンジンＥＣＵ通信線異常

準備品一覧

ＤＴＣ　Ｎｏ	ＤＴＣ検出状況	点検部位
Ｃ１２０３／５３	1.ＩＧ１端子電圧９．５Ｖ以上でエンジンコントロールコンピュータへのデータ送信不能状態が５秒以上継続 2.ＩＧ１端子電圧９．５Ｖ以上かつエンジン回転数５００ｒ／ｍｉｎ以上で、エンジンコントロールコンピュータからのデータ受信不能状態が５秒以上継続 3.コンピュータ間の通信異常状態が５秒以内に１回以上発生した状態が１０回連続して発生	ワイヤハーネスおよびコネクター（通信系統）スキツドコントロールコンピユータＡＳＳＹエンジンコントロールコンピユータ

手順1

ワイヤハーネス点検（スキツドコントロールコンピユータＡＳＳＹ－エンジンコントロールコンピュータ[ＴＲＣ]）

スキツドコントロールコンピユータＡＳＳＹのコネクターＣおよびエンジンコントロールコンピュータのコネクターＤを切り離す。

ＳＳＴを使用して、スキツドコントロールコンピユータＡＳＳＹのＣ１９（ＴＲＣ＋）⇔Ｃ２０（ＴＲＣ－）端子間を短絡し、ＳＳＴ（トヨタエレクトリカルテスター）を使用して、エンジンコントロールコンピユータの各端子間のワイヤハーネス側から導通を点検する。

端子番号（端子記号）	導通
Ｄ１８（ＴＲＣ＋）⇔Ｄ２９（ＴＲＣ－）	導通あり
Ｄ１８（ＴＲＣ＋）⇔ボデ－ア－ス	導通なし

NG	ワイヤハーネスおよびコネクター修理または交換
OK	次の手順へ

手順2

エンジンコントロ-ルコンピユ-タ単体点検（ＴＲＣ＋・ＴＲＣ－入力）

オシロスコープを使用して、エンジンコントロールコンピユータのＤ１８（ＴＲＣ＋）⇔Ｃ１（Ｅ１）およびＤ２９（ＴＲＣ－）⇔Ｃ１（Ｅ１）端子間のパルスを点検する。

NG	スキツドコントロ-ルコンピユ-タASSY点検および交換
OK	次の手順へ

手順3

ワイヤハーネス点検（スキツドコントロールコンピユータＡＳＳＹ－エンジンコントロールコンピュータ[ＥＮＧ]）

スキツドコントロールコンピユータＡＳＳＹのコネクターＣおよびエンジンコントロールコンピュータのコネクターＤを切り離す。

ＳＳＴを使用して、スキツドコントロールコンピユータＡＳＳＹのＣ７（ＥＮＧ＋）⇔Ｃ８（ＥＮＧ－）端子間を短絡し、ＳＳＴ（トヨタエレクトリカルテスター）を使用して、エンジンコントロールコンピユータの各端子間のワイヤハーネス側から導通を点検する。

端子番号（端子記号）	導通
Ｄ１９（ＥＮＧ＋）⇔Ｄ３０（ＥＮＧ－）	導通あり
Ｄ１９（ＥＮＧ＋）⇔ボデーアース	導通なし

NG	ワイヤハーネスおよびコネクター修理または交換
OK	次の手順へ

手順4

スキツドコントロ-ルコンピユ-タASSY単体点検（ＥＮＧ＋・ＥＮＧ－入力）

スキツドコントロールコンピユータＡＳＳＹのコネクターＣおよびエンジンコントロールコンピュータのコネクターＤを取り付ける。

オシロスコープを使用して、スキツドコントロールコンピユータＡＳＳＹのＣ７（ＥＮＧ＋）⇔Ｃ１５（ＧＮＤ１）およびＣ８（ＥＮＧ－）⇔Ｃ１５（ＧＮＤ１）端子間のパルスを点検する。

OK	スキツドコントロ-ルコンピユ-タASSY点検および交換
OK	エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換
NG	エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換