DTC P0500/42 車速センサー系統

準備品一覧

機能説明

SP2回転数センサからエンジンコントロールコンピュータに信号として入力され、NC0回転数信号およびSP2回転数信号から、エンジントルク制御およびシフトタイミング制御を行う。

DTC No
1.診断条件
2.異常状態
3.異常期間
点検部位
P0500/61
1.水温20°C以上(水温センサの異常を検出してない時)で走行中
2.スピードセンサ信号が入力されない
3.8秒以上連続(吸気温−10°C未満)・2秒以上連続(吸気温−10°C以上)
  • ワイヤハーネスおよびコネクター(SP2系統)
  • スピードセンサ(SP2)
  • エンジンコントロールコンピユータ

回路図

手順1
S2000−ECUデータ読み取り(ECT車速)

SST
09991-60101
09991-60300
■ 注 意 ■
  • コンピュータデータの値は、測定のわずかな差、測定環境の違い、車両の経時変化などにより値が大きくバラツキ、明確な基準値(判定時)を示すことが困難である。従って、参考値内であっても不具合となる場合がある。
  • 息つき、ラフアイドルのような微妙な現象に対しては、同型車を同一条件でデータ採取後比較する手法を用い、コンピュータデータの全項目から総合的に判断する必要がある。

  1. SSTを使用して、画面表示に従って操作を行い、「ECUデータモニター」画面を表示させコンピュータデータを点検する。

  2. [システム選択画面:TCCS⇔ECUデータモニター]

    項目名
    [記号]
    項目解説
    点検条件
    参考値
    異常時の点検項目
    車速
    [SPD1]
    車速を表す
    表示範囲:0−255km/h
    停車時
    0km/h
    SPD信号
    車速
    [SPD1]
    車速を表す
    表示範囲:0−255km/h
    一定車速走行時
    大きな変動がないこと
    SPD信号
      OK
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換
      NG
      次の手順へ

手順2
S2000−ECUデータ読み取り(車両スピード)

SST
09991-60101
09991-60300
■ 注 意 ■
  • コンピュータデータの値は、測定のわずかな差、測定環境の違い、車両の経時変化などにより値が大きくバラツキ、明確な基準値(判定時)を示すことが困難である。従って、参考値内であっても不具合となる場合がある。
  • 息つき、ラフアイドルのような微妙な現象に対しては、同型車を同一条件でデータ採取後比較する手法を用い、コンピュータデータの全項目から総合的に判断する必要がある。

  1. SSTを使用して、画面表示に従って操作を行い、「ECUデータモニター」画面を表示させコンピュータデータを点検する。

  2. [システム選択画面:ABS⇔ECUデータモニター]

    項目名
    [記号]
    項目解説
    点検条件
    参考値
    異常時の点検項目
    車両スピード
    [SPD1]
    アウトプット回転数を表す
    表示範囲:0−255km/h
    停車時
    0km/h
    SP2信号
    車両スピード
    [SPD1]
    アウトプット回転数を表す
    表示範囲:0−255km/h
    一定車速走行時
    大きな変動がない
    SP2信号
      NG
      手順
      OK
      次の手順へ

手順3
エンジンコントロ-ルコンピユ-タ単体点検(SPD2)
  1. オシロスコープを使用して、C28(SPD2)⇔B17(E1)端子間の入力波形を点検する。(端子配列は05-804 参照)


  2. 基準
    項目
    内容
    測定端子
    SPD2+⇔E1
    計器セット
    5V/DIV 2ms/DIV
    測定条件
    車速約20km/h走行時
    □ 参 考 □
    車速が上がる程周期が短くなる。

      NG
      ワイヤハーネスおよびコネクター修理または交換
      OK
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換

手順4
スピ-ドセンサ単体点検(SP2)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. スピードセンサ(SP2)のコネクターを切り離す。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を点検する。


  3. 基準値
    560−680Ω(20°C)
      NG
      スピ-ドセンサ交換
      OK
      次の手順へ

手順5
ワイヤハーネスおよびコネクター点検(スピードセンサ(SP2)ーエンジンコントロールコンピユータ)(点検要領および注意事項は01-29 参照)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. スピードセンサのコネクターを取り付け、スキッドコントロールコンピュータASSYのコネクターBを切り離す。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ワイヤハ−ネス側からB1(RR+)⇔B2(RR−)端子間の抵抗を点検する。(端子配列は05-804 参照)


  3. 基準値
    560−680Ω(20°C)
    ■ 注 意 ■
    端子を変形させない。

      NG
      ワイヤハーネスおよびコネクター修理または交換
      OK
      スキツドコントロ-ルコンピユ-タASSY点検および交換