DTC P1765/46 係合圧制御リニアSOL系統

準備品一覧

機能説明

エンジンコントロールコンピュータからの信号により、ソレノイドSLNをON、OFF(デューティー比を変化させる)させ、アキュームレータのかかる油圧をコントロールし、変速時のショックを軽減する。

DTC No
1.診断条件
2.異常状態
3.異常期間
点検部位
P1765/46
1.エンジン回転中
2.係合圧制御リニアソレノイド回路の短絡または断線
3.1秒以上連続
  • ワイヤハーネスおよびコネクター(ソレノイドSLN信号系統)
  • シフトコントロールソレノイド(SLN)
  • エンジンコントロールコンピュータ

回路図

点検手順

手順1
S2000−アクティブテスト実施(係合圧制御SOL)

SST
09991-60101
09991-60300
  1. SSTを使用して、画面表示に従って操作を行い、「アクティブテスト」画面を表示させアクティブテストを行う。

  2. [システム選択画面:TCCS→アクティブテスト]

    項目名
    テスト内容
    制約事項
    係合圧制御SOL(SLN)
    • 係合圧制御ソレノイドバルブのON→OFFが可能
    • ON→デューティー比100%
    • OFF→デューティー比0%
    スロットル開度全閉(アイドル時)かつ車速0km/hにて可能
      OK
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換
      NG
      次の手順へ

手順2
トランスミツシヨンワイヤ単体点検(SLN)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. トランスミツシヨンワイヤのコネクターを切り離す。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を点検する。


  3. 基準値
    端子番号(端子名)
    抵抗値[Ω]
    3(SLN+)⇔9(SLN−)
    5.0−5.6(20°C)
      NG
      OK
      次の手順へ

手順3
ワイヤハーネスおよびコネクター点検(トランスミツシヨンワイヤ−エンジンコントロールコンピユータ)(点検要領および注意事項はXX-XXX 参照)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. トランスミッションワイヤのコネクターを取り付け、エンジンコントロールコンピュータからコネクターBを切り離す。

  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ワイヤハーネス側から端子間の抵抗を点検する。(端子配列はXX-XXX 参照)


  3. 基準値
    端子番号(端子名)
    抵抗値[Ω]
    B19(SLN+)⇔B27(SLN−)
    5.0−5.6(20°C)
    ■ 注 意 ■
    端子を変形させない。

      NG
      ワイヤハーネスおよびコネクター修理または交換
      OK
      エンジンコントロ-ルコンピユ-タ点検および交換

手順4
シフトコントロ-ルソレノイド単体点検(SLN)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. 2端子に12V−21Wのバルブを介してバッテリープラスを接続し、1端子にバッテリーマイナスを接続したとき、ソレノイド内のバルブが作動することを点検する。


  2. 基準
    作動する
  3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、1⇔2端子間の抵抗を点検する。


  4. 基準値
    5.0−5.6Ω(20°C)
      NG
      シフトコントロ-ルソレノイド交換
      OK
      トランスミツシヨンワイヤ修理または交換