DTC B1421/21 (P席)日射センサー故障(室内出力正常)

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回路説明

オートマチックライトコントロールセンサ(日射センサー)は、日射量を検出しヒータ&エアコンディショナーの”AUTO”制御を行うためにインストルメントパネル上部に取り付けられている。オートマチックライトコントロールセンサ(日射センサー)は、日射量の変化に伴い出力電圧が変化し、日射量が多ければ多いほど出力電圧は大きくなり、逆に日射量が少なければ少ないほど出力電圧は小さくなる。エアコンディショナアンプリファイヤASSYはオートマチックライトコントロールセンサ(日射センサー)から出力される電圧を読み取っている。

DTC No.
診断内容
1.診断条件
2.異常状態
3.異常期間
点検部位
B1421/21
1.日射あり
2.オートマチックライトコントロールセンサ(日射センサ)回路のオープン(断線)またはショート(短絡)
3.連続して8.5分以上(ショート(短絡)時)、現在故障のみ(オープン(断線)時)
  • オートマチックライトコントロールセンサ
  • エアコンディショナアンプリファイヤASSY⇔オートマチックライトコントロールセンサ間のワイヤハーネス、コネクター
  • エアコンディショナアンプリファイヤASSY

回路図

点検手順

手順1
S2000−ECUデータ読み取り(SUD)

SST
09991-60101
09991-60300
  1. SSTを使用して、画面表示に従って操作を行い、ECUデータモニターを点検する。


  2. 基準
    ECUデータモニターの参考値が正常であることを確認する

    [システム選択画面:ボデー多重システム→A/C]

    項目名
    [項目記号]
    点検条件
    参考値
    日射D席センサ
    [SUD]
    日射あり
    • 0⇔255の範囲で明るくなると上昇
    • オープン時:(0)を表示
    • ショート時:(255)を表示
      OK
      症状別一覧に示された、関連回路点検へ
      NG
      次の手順へ

手順2
BLOCKASSY,DRIVERSIDEJUNCTION単体点検

SST
09082-00030
09083-00150
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、マルチプレックスネットワークボデーコンピュータのコネクター17(CLTE)端子⇔ボデーアース間の導通を点検する。


  2. 基準
    導通あり
  3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、マルチプレックスネットワークボデーコンピュータのコネクター7(CLTB)端子⇔17(CLTE)端子間の電圧を測定する。


  4. 基準値
    10−14V
      NG
      BLOCKASSY,DRIVERSIDEJUNCTION点検および交換
      OK
      次の手順へ

手順3
ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(ドライバサイドジャンクションブロック−オートマチックライトコントロールセンサ間の点検)(点検要領および注意事項は01-29 参照)

SST
09082-00030
09083-00150
09843-18040
  1. 点検前準備

    1. オートマチックライトコントロールセンサのコネクターを切り離す。

    2. ドライバサイドジャンクションブロックのコネクターを切り離す。

  2. ショート(短絡)点検

    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ドライバサイドジャンクションブロックの車両ワイヤハーネス側コネクター7(CLTB)端子⇔ボデーアース間の導通を点検する。


    2. 基準
      導通なし
    3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ドライバサイドジャンクションブロックの車両ワイヤハーネス側コネクター17(CLTE)端子⇔ボデーアース間の導通を点検する。


    4. 基準
      導通なし
  3. オープン(断線)点検

    1. SSTを使用して、オートマチックライトコントロールセンサの車両ワイヤハーネス側コネクター3(CLTB)端子⇔6(CLTE)端子間を短絡する。

    2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ドライバサイドジャンクションブロックの車両ワイヤハーネス側コネクター7(CLTB)端子⇔17(CLTE)端子間の導通を点検する。


    3. 基準
      導通あり
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
      OK
      次の手順へ

手順4
オ-トマチツクライトコントロ-ルセンサ単体点検(TSD)

SST
09082-00030
09083-00150
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、オートマチックライトコントロールセンサのコネクター1(TSD)端子⇔6(CLTE)端子間の電圧を測定する。

  2. □ 参 考 □
    オートマチックライトコントロールセンサのコネクターを接続した状態で点検する。


    基準値
    測定条件
    基準値
    日陰
    0.8V以下
    日射またはライトを当てる
    4.3V
      NG
      オ-トマチツクライトコントロ-ルセンサ交換
      OK
      次の手順へ

手順5
ワイヤハーネスまたはコネクタ点検(エアコンディショナアンプリファイヤASSY−オートマチックライトコントロールセンサ間の点検)(点検要領および注意事項は01-29 参照)

SST
09082-00030
09083-00150
09843-18040
  1. 点検前準備

    1. オートマチックライトコントロールセンサのコネクターを切り離す。

    2. エアコンディショナアンプリファイヤASSYのコネクターBを切り離す。

  2. ショート(短絡)点検

    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エアコンディショナアンプリファイヤASSYの車両ワイヤハーネス側コネクターB5(TS)端子⇔ボデーアース間の導通を点検する。(端子配列は05-869 参照)


    2. 基準
      導通なし
  3. オープン(断線)点検

    1. SSTを使用して、オートマチックライトコントロールセンサの車両ワイヤハーネス側コネクター1(TSD)端子⇔ボデ−ア−ス間を短絡する。

    2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エアコンディショナアンプリファイヤASSYの車両ワイヤハーネス側コネクターB5(TS)端子⇔ボデーアース間の導通を点検する。(端子配列は05-869 参照)


    3. 基準
      導通あり
      NG
      ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
      OK
      エアコンデイシヨナアンプリフアイヤASSY点検および交換