EFIシステム(ヴェロッサ(1JZ-GTE)) 前点検
    □ 参 考 □
    • S2000を使用すると、ノーマルモードだけでなくチェックモードの選択ができる。チェックモードは、ノーマルモードに比べて異常検出感度を向上させたものである。(ダイアグノーシスコード一覧の診断内容を参照)
    • チェックモードによる点検は、各センサの信号系統の異常が考えられるにもかかわらず、ノーマルモードでは正常コードを出力する場合に行う。

  1. 点検前準備
    1. スロットルバルブが全閉であることを確認する。
    2. シフト位置をNレンジまたはPレンジにする。
    3. A/CをOFFにする。
  2. ダイアグノーシス点検(S2000による読み取り)
    1. DLC3にS2000を接続する。
    2. SST
      09991-60101
      09991-60300

    3. 画面表示に従って操作を行い「TCCS」「ダイアグコードチェック」画面を表示させノーマルモードまたはチェックモードを選択し、ダイアグノーシスコードを確認する。
    4. □ 参 考 □
      • コードを表示しない(ランプが点滅しない)場合は、TC端子系の断線、コンピュータ不良が考えられる。
      • チェックエンジンウォーニングランプが常時点灯している場合は、ワイヤハーネスのショート(かみ込みなど)、コンピュータ不良が考えられる。
      • 意味のないコードを出力する場合は、コンピュータ不良が考えられる。
      • 1000r/min以上でチェックエンジンウォーニングランプが点灯し、コードを出力しない場合は、一度イグニッションスイッチをOFFにした後、再点検する。

  3. ダイアグノーシス点検(チェックエンジンウォーニングランプによる読み取り)
  4. ■ 注 意 ■
    • ダイアグノーシスコードを読み取る前にIGスイッチをONにし、チェックエンジンウォーニングランプが点灯することを確認する。
    • チェックモードの点検はできない。

    1. イグニッションスイッチをOFFにする。

    2. SST(ダイアグノーシスチェックワイヤNO.2)を使用して、DLC3の13(TC)⇔4(CG)端子間を短絡する。
    3. SST
      09843-18040

      ■ 注 意 ■
      • コネクタの接続位置を間違えると故障の原因となるため絶対に間違えない。
      • ダイアグノーシスチェックワイヤは専用のものを使用する。

    4. イグニッションスイッチをONにして、チェックエンジンウォーニングランプの点滅回数を読み取る。
    5. □ 参 考 □
      • コードを表示しない(ランプが点滅しない)場合は、TC端子系の断線、コンピュータ不良が考えられる。
      • チェックエンジンウォーニングランプが常時点灯している場合は、ワイヤハーネスのショート(かみ込みなど)、コンピュータ不良が考えられる。
      • 意味のないコードを出力する場合は、コンピュータ不良が考えられる。
      • 1000r/min以上でチェックエンジンウォーニングランプが点灯し、コードを出力しない場合は、一度イグニッションスイッチをOFFにした後、再点検する。
      • コード”89”を出力した場合エレクトロニツクスロツトルコントロールシステムの異常のため、スノーインジケータによるダイアグノーシスコードの読み取りを行う。


    6. DLC3の13(TC)⇔4(CG)端子間を開放する。
  5. ダイアグノーシス点検(スノーインジケータランプによる読み取り)
    1. スノーインジケータ点検
      1. 下記条件でスノーインジケータランプ点灯の有無を点検する。
      2. 条件
        スノーインジケータランプ
        IGスイッチON
        消灯
        エンジン始動
        消灯
        スノーモードスイッチを押す
        点灯
        再度スノーモードスイッチを押す
        消灯

    2. イグニッションスイッチをOFFにする。
    3. SST(ダイアグノーシスチェックワイヤNO.2)を使用して、DLC3の13(TC)⇔4(CG)端子間を短絡する。
    4. SST
      09843-18040

      ■ 注 意 ■
      • コネクタの接続位置を間違えると故障の原因となるため絶対に間違えない。
      • ダイアグノーシスチェックワイヤは専用のものを使用する。


    5. イグニッションスイッチをONにして、スノーインジケータランプの点滅回数を読み取る。
    6. □ 参 考 □
      • 正常な場合は、0.25秒点灯、0.25秒消灯を繰り返す。
      • 異常箇所(ダイアグノーシスコード)が2項目以上ある場合は、コード番号の小さいものから順に表示する。


    7. DCLの13(TC)⇔4(CG)端子間を開放する。
  6. フリーズフレームデータ確認(S2000による読み取り)
    1. ダイアグノーシスコードが出力されているが現象が再現できない場合は、フリーズフレームデータを確認する。
  7. ダイアグノーシスコード記憶消去(S2000による消去)
    1. 画面表示に従って操作を行い、「ダイアグコードチェック」画面を表示させダイアグコード消去を選択して消去を行う。
    2. ■ 注 意 ■
      • 消去できない場合は、もう一度イグニツションスイッチOFF状態から再度やり直す。
      • 原因解明までは、S2000によるダイアグノーシスコード消去を行なわないこと。


  8. ダイアグノーシスコード記憶消去(ヒューズ抜き取りによる消去)
    1. EFIヒューズ(25A)とETCSヒューズ(10A)を同時に取りはずし、15秒以上経過後ヒューズを接続する。
    2. ■ 注 意 ■
      • EFIシステムの点検修理後は、必ずダイアグノーシスコードの記憶を一旦消去した後、正常コードが出力されることを確認する。
      • 原因解明までは、バッテリクリア(ヒューズ抜き取り)によるダイアグノーシスコード消去を行なわない。


  9. コネクタおよびワイヤハーネス瞬断チェック
  10. □ 参 考 □
    ダイアグノーシス(チェックモード)点検のダイアグノーシスコード出力により不具合系統が判明した場合は、次の方法により不具合箇所の絞り込みを行う。

    1. チェックモードでのダイアグノーシスコード読み取り後、ダイアグノーシスコードの記憶を消去する。
    2. チェックモードを選択し、エンジンを始動する。
    3. アイドル回転状態のまま、ダイアグノーシス(チェックモード)点検で出力した不具合系統のコネクタおよびワイヤハーネスを振ってみる。
    4. コネクタおよびワイヤハーネスを振ってチェックエンジンウォーニングランプが点灯すれば、その箇所のコネクタまたはワイヤハーネスに接触不良の恐れがあるので、目視点検及び接触圧点検を実施する(要領はXX-XXX 参照)
  11. 常時発生しない問題の点検(S2000使用時のみ実施可能)
  12. □ 参 考 □
    以下の手順に従い、モードを変更することにより、断線検出の感度を向上させ、常時発生しない不具合検出がより確実に行うことができる。

    1. ダイアグノーシスコードの消去
    2. チェックモードセット
    3. 再現テスト実施
    4. コネクタとターミナル点検
    5. コネクタ状態
  13. フェールセーフ一覧
    1. 以下のようなコードがECUに記憶されているなら、フェールセーフモードに入ります。
    2. ダイアグコード
      フェールセーフ操作
      フェールセーフモード解除条件
      P0110/24
      吸入エア温度は20°Cに固定
      通常状態へ復帰
      P0115/22
      水温は80°Cに固定
      通常状態へ復帰
      P0325/52
      P0330/55
      最大遅角
      イグニッションスイッチ OFF
      P0500/42
      ISCコントロール禁止
      通常状態へ復帰
      P1300/14
      燃料カット
      IGF信号 正常
  14. ECUデータ一覧
  15. ■ 注 意 ■
    • データモニターの値は、測定上わずかな差、測定環境の違い、車両の経時変化などにより値が大きくバラツキ、明確な基準値(判定値)を示すことが困難である。従って、参考値内であっても不具合となる場合がある。
    • 息つき、ラフアイドルのような微妙な現象に対しては、同型車を同一条件でデータ採取比較する手法を用い、データモニターの全項目から総合的に判断する必要がある。

    項目名
    項目名解説
    点検条件
    参考値
    異常時の点検項目
    チェックエンジンランプ点灯状態(MIL)
    エンジンウォーニングライトの点灯状態を表す
    IG ON
    1=ライト点灯中
    0=ライト消灯中
    常灯時:エンジンECU不良
    F/B実施状態バンク1
    (F−S1)
    空燃比F/B(フィードバック)制御の実行状態を表す
    2500r/min
    エンジン一定回転時
    実施中1=F/B正常実施
    実施中2=O2センサー異常
    未実施1=F/B条件未成立
    未実施2=システム正常
    未実施3=システム異常
    OX電圧
    (#1−#3 O2センサー、触媒後Oセンサー)
    エンジン負荷値
    (CALO)
    エンジン負荷の大きさを表す
    表示範囲:0−100%
    値が大きいほど負荷も大きい
    アイドル回転時
    (A/COFFNレンジ)
    16−21%
    エアクリーナーの状態
    アクセルレータケーブルの状態
    スロットルバルブの状態
    2000r/min時
    (A/COFFNレンジ)
    15−21%
    3000r/min時
    (A/COFFNレンジ)
    17−23%
    ストール回転時
    88−94%
    エンジン冷却水温
    (THW)
    エンジン冷却水温度を表す
    表示範囲:ー40−140°C
    冷間始動→完全暖機
    徐々に上昇
    THW電圧
    (水温センサー)
    完全暖機時
    80−100°C
    センサーショート時
    140°C
    センサー断線時
    -40°C
    空燃比F/B値バンク1
    (SFT1)
    空燃比F/B量を表す
    表示範囲:-100%−99.2%
    -100−0%は噴射量を減量し、0−99.2%は増量していることを表す
    2500r/min
    エンジン一定回転時
    ー20ー+20%
    OX電圧
    (#1−#3 O2センサー、触媒後Oセンサー)
    空燃比F/B学習値バンク1(LFT1)
    空燃比F/B量を補正する学習値を表す
    表示範囲:-100%−99.2%
    0%は理論空燃比を、ー100ー0%はリッチ側を、0−99.2%はリーン側を表す
    2500r/min
    エンジン一定回転時
    ー20ー+20%
    空燃比F/B値バンク2
    (SFT2)
    空燃比F/B量を表す
    表示範囲:-100%−99.2%
    -100−0%は噴射量を減量し、0−99.2%は増量していることを表す
    2500r/min
    エンジン一定回転時
    ー20ー+20%
    OX電圧
    (#4−#6 O2センサー)
    空燃比F/B学習値バンク2(LFT2)
    空燃比F/B量を補正する学習値を表す
    表示範囲:-100%−99.2%
    0%は理論空燃比を、ー100ー0%はリッチ側を、0−99.2%はリーン側を表す
    2500r/min
    エンジン一定回転時
    ー20ー+20%
    エンジン回転数
    (ESPD)
    エンジン回転数を表す
    エンジン停止時
    (IG ON)
    0r/min
    NE、G信号
    (NE、Gセンサー)
    エンジン一定回転時
    大きな変動がない
    車速(SPD1)
    車速を表す
    停車時
    0km/h
    SP2信号
    (スピードセンサー)
    一定車速走行時
    大きな変動がない
    点火進角(#1)
    (IGT)
    1番気筒の点火時期を表す
    表示範囲:BTDC63.5−ATDC64°CA
    エンジン停止時
    (IG ON)
    0°CA
    NE信号
    (NEセンサー)
    1番気筒の点火時期を表す
    表示範囲:BTDC63.5−ATDC64°CA
    クランキング時
    (A/COFFNレンジ)
    5°CA
    アイドル回転時
    (A/COFFNレンジ)
    15(10−20)°CA
    2000r/min時
    (A/COFFNレンジ)
    40(35−45)°CA
    吸入空気温度
    (THA)
    吸入空気温度を表す
    表示範囲:ー40ー140°C
    IG ON
    雰囲気温度と同等
    THA電圧
    (吸気温センサー)
    センサーショート時
    140°C
    センサー断線時
    ー40°C
    吸入空気量(MAF)
    吸入空気量を表す
    表示範囲:0-271.0g/s
    アイドル回転時(A/COFFNレンジ)
    2.5−5.0g/s
    VG電源(エアフロメータ)
    2000r/min時
    (A/COFFNレンジ)
    5−15g/s
    3000r/min時
    (A/COFFNレンジ)
    10−23g/s
    スロットル(No.1)センサー開度
    (THPS)
    スロットルポジションセンサーの開度を表す
    表示範囲:0−100%
    アクセルペダル全閉時
    8−20%
    VC、VTA電圧
    (スロットルポジションセンサー)
    アクセルペダル全開時
    64−96%
    アクセルペダル全閉→全開
    連続して変化
    2センサー電圧B1S1
    (OS11)
    2センサ−出力電圧値を表す
    表示範囲:0−1.275V
    2500r/min
    エンジン一定回転時
    0−1V
    OX電圧
    (#1ー#3 O2センサー)
    アクセルNo.1センサー電圧
    (VPA1)
    アクセルポジションセンサーNo.1の出力電圧を表す
    表示範囲:0−5V
    アクセルペダル全閉時
    0.3−0.9V
    VC、VPA電圧
    (アクセルポジションセンサーNo.1)
    アクセルペダル全開時
    3.2−4.8V
    アクセルペダル全閉→全開
    連続して変化
    アクセルNo.2センサー電圧
    (VPA2)
    アクセルポジションセンサーNo.2の出力電圧を表す
    表示範囲:0−5V
    アクセルペダル全閉時
    1.8−2.7V
    VC、VPA2電圧
    (アクセルポジションセンサーNo.2)
    アクセルペダル全開時
    4.7−5.1V
    アクセルペダル全閉→全開
    連続して変化
    スロットルNo.2センサ電圧
    (VTA2)
    スロットルポジションセンサーNo.2の出力電圧を表す
    表示範囲:0−5V
    アクセルペダル全閉時
    2.0−2.9V
    VC、VTA2電圧
    (スロットルポジションセンサーNo.2)
    アクセルペダル全開時
    4.6−5.1V
    アクセルペダル全閉→全開
    連続して変化
    スロットル要求開度
    (THRE)
    スロットルバルブの要求開度を表す
    表示範囲:0−5V
    アイドル回転時
    (A/COFFNレンジ)
    0.4−1.0V
    アクセルポジションセンサー
    エンジンECU
    スロットルモータ開側DUTY比
    (MDTO)
    スロットルモーターの開側デューティ比表す
    表示範囲:0−100%
    アイドル回転時
    (A/COFFNレンジ)
    0-40%
    スロットルモーター
    エンジンECU
    スロットルモータ閉側DUTY比
    (MDTC)
    スロットルモーターの閉側デューティ比表す
    表示範囲:0−100%
    アイドル回転時
    (A/COFFNレンジ)
    0-40%
    スロットルモーター
    エンジンECU
    スロットルモータ作動状態
    (THMO)
    スロットルモーター電源のON/OFFを表す
    IG ON
    ON
    M+、M−電圧
    電子スロットルフューエル時
    OFF
    電スロ クラッチ作動状態
    (CLT)
    電磁クラッチ電源ON/OFFを表す
    IG ON
    ON
    CL+、CL−電圧
    電子スロットルフェーエル時
    OFF
    電スロ アクチュエータ作動状態
    (POWR)
    スロットルモーター、電磁クラッチ電源のON/OFFを表す
    IG ON
    ON
    M+、M−電圧
    CL+、CL−電圧
    電子スロットルフェーエル時
    OFF
    アクセルセンサー全閉状態
    (AIDL)
    アクセルポジションセンサーの状態を表す
    アクセルペダル全閉
    ON
    アクセルポジションセンサー
    エンジンECU
    アクセルペダル開
    OFF
    スロットルセンサー全閉状態
    (TIDL)
    スロットルポジションセンサーの状態を表す
    アクセルペダル全閉
    ON
    スロットルポジションセンサー
    エンジンECU
    アクセルペダル開
    OFF
    退避走行状態
    (サブCPU)
    (FAIL)
    電子スロットルの正常/フェールを表す
    正常時
    OFF
    エンジンECU
    電子スロットルフェール時
    ON
    退避走行状態
    (メインCPU)
    (FAIM)
    電子スロットルの正常/フェールを表す
    正常時
    OFF
    エンジンECU
    電子スロットルフェール時
    ON
    スロットルセンサー全閉学習値
    (TCST)
    スロットルポジションセンサーの全閉時の学習値を表す
    IG ON
    0.4−0.8V
    VC、VTA電圧
    アクセルセンサー全閉学習値
    (ACST)
    アクセルポジションセンサーの全閉時の学習値を表す
    IG ON
    10−20°
    VC、VPA電圧
    スロットルモータ電流
    (THMC)
    スロットルモーターの電流値を表す
    アイドル回転時
    (A/COFFNレンジ)
    0−2A
    スロットルモーター
    エンジンECU
    電スロクラッチ電流
    (CLTC)
    電磁クラッチの電流値を表す
    IG ON
    0.8−1.0A
    エンジンECU
    噴射時間#1
    (INJ)
    1番気筒インジェクターの噴射時間を表す
    表示範囲:0−32.6ms
    冷間始動→完全暖機
    徐々に減少
    PIM、THW、OX電圧
    アイドル回転時
    (A/COFFNレンジ)
    1.5−2.5ms
    2000r/min時
    (A/COFFNレンジ)
    1.5−2.5ms
    3000r/min時
    (A/COFFNレンジ)
    1.5−2.5ms
    電気負荷信号
    (ELS)
    電気負荷発生中を表す
    ヘッドライト、デフォッガーOFF→ON
    OFF→ON
    インパネECUのダイアグ確認
    エンジンECU
    パワステS/W
    (PSSW)
    パワーステアリング作動中を示す
    ステアリング直進→旋回
    OFF→ON
    PSP信号
    (パワーステアリングプレツシヤセンサ)
    アイドルSW
    (IDL)
    アクセルペダル全閉を表す
    アクセルペダル全閉→開
    ON→OFF
    VTA、VPA電圧
    スタータ信号
    (STA)
    始動中を表す
    IGON→クランキング
    OFF→ON
    STA電圧
    低負荷時フューエルカット
    (FCTM)
    極軽負荷時フューエルカット作動中を表す
    長降坂路走行中
    OFF→ON
    VTA、VPA電圧
    アイドルON時フュ−エルカット(FCI)
    減速時フューエルカット作動中を表す
    3000ー4000r/minでアクセルペダルを離す
    OFF→ON
    VTA、VPA電圧
    FC/FPC制御
    (FPC)
    サーキットオープニングリレー作動中を表す
    エンジン停止→クランキング
    OFF→ON
    エンジンECU
    パージVSV
    (PRG)
    パージVSV作動中を表す
    暖機後3000r/min以上のレーシング→アクセル全閉
    ON→OFF→ON
    エンジンECU
    VVT制御
    (VVT)
    VVT作動中を表す
    Dレンジストール時
    OFF→ON
    OCV電圧
    Gセンサフユーエルカット(FCGS)
    衝撃時フューエルポンプ停止中を表す
    IG ON
    OFF=フューエルポンプ作動中
    ON=フュ−エルポンプ停止中
    エンジンECU
    エアバッグECU
    Gセンサフユーエルカット通信状態
    (GFOK)
    エアバッグECUとの通信状態を表す
    IG ON
    正常
    異常=エアバッグECUからの信号が10s以上入らない
    インパネECUのダイアグ確認
    エアバッグECU
    エンジンECU
  16. アクティブテスト
  17. 燃料噴射量
    項目名解説
    点検条件
    参考
    燃料噴射量
    燃料噴射量の増減
    テスト開始時の噴射量を0として、プラス25−マイナス12.5%の範囲で0.2%ごとに増減が可能
    3000r/min以上または高温高負荷時はテスト中止
     
    ISCデューティー比
    [ISCD]
    ISCデュ−ティ−比増減10ー90%の範囲で0.4%ごとに増減が可能
    停車中、アイドル回転時
     
    吸気制御VSV
    [ACIS]
    可変吸気制御VSVのON/OFF
       
    FC/FPC制御
    サーキットオープニングリレーのON/OFF
       
    エアコンマグネットクラッチリレー
    リレーON/OFF
       
    パージVSV
    [PRG]
    パージVSVのON/OFF
       
    VVT制御
    OCVへの通電/非通電
    停車中、アイドル回転時
    通電時、エンストまたはラフアイドルでVVT信号は正常
    フューエルカット禁止
    アイドル回転時のフューエルカットの禁止/許可
    アイドル回転時
     
    TC端子ON
    メーター内のランプによるダイアグノーシスコード表示のON/OFF
     
    エンジンチェック、スノーインジケータ、半ドアウォーニング、クルーズレディ、エアバッグの各ランプのみ
  18. フリーズフレームデータ一覧表
  19. 項目名
    項目名解説
    データからの推測事項
    F/B実施状態バンク1
    (FーSI)
    空燃比フィードバック制御の実行状態を表す。
    フィードバック実施状態の推測
    エンジン負荷値
    (CALO)
    エンジン負荷の大きさを表す表示範囲:0ー100%値が大きいほど負荷も大きい
    エンジン負荷の推測
    エンジン冷却水温
    (THW)
    エンジン冷却水温を表す。
    表示範囲:マイナス40ー140°C
    暖機状態の確認
    空燃比F/B値バンク1
    (SFT1)
    空燃比F/B量を表す。
    表示範囲:マイナス100%ー99.2%
    マイナス100ー0%は噴射量を減量し、0ー99.2%は増量していることを表す。
    エンジンコンディションの推測
    運転状況の推測
    登坂路はプラス傾向となる。
    空燃比F/B学習値バンク1
    (LFT1)
    空燃比F/B量を補正する学習値を表す。
    表示範囲:マイナス100%ー99.2%
    0%は理論空燃比を、マイナス100ー0%はリッチ側を、0ー99.2%はリーン側を表す。
    エンジン回転数
    (ESPD)
    エンジン回転数を表す。
    エンジン回転数の推測
    車速
    (SPD1)
    車速を表す。
    車速推測
    吸入空気温度
    (THA)
    吸入吸気温度を表す。
    表示範囲:40ー140°C
    吸気温度の確認
    スタ−タ信号
    (STA)
    始動中を表す。
    クランキング中か否かの推測
    アイドルSW
    (IDL)
    アクセルペダル全閉を表す。
    アイドル時、減速時かの推測
    (SPDデータを参考にして考える。)
    エアコン信号
    (A/C)
    エアコン作動中を表す。
    エアコン負荷有無の推測
    ニュートラルスタートS/W
    (NSW)
    シフトレバー位置N(P)を表す。
    停車時のシフトポジションの推測(D or N)
    電気負荷信号
    (ELS)
    電気負荷を表す。
    電気負荷有無の推測
    ストップランプS/W
    (STP1)
    ブレーキペダル踏中を表す。
    ブレーキ操作有無の推測
    パワステS/W
    パワーステアリング作動中を表す。
    パワステ負荷有無の推測
    アイドルON時フュ−エルカット
    (FCI)
    減速時フューエルカット作動中を表す。
    減速時であったかの推測
    TAM MIN F/C
    (FCTM)
    極軽負荷時、フューエルカット作動中を表す。
    長い上り坂を走行中であったかの推測
    GセンサF/C
    (FCGS)
    衝撃時、フューエルポンプ停止中を表す。
    フューエルポンプが停止中であったかの推測
    GセンサF/C通信状態
    (GFOK)
    エアバッグECUとの通信状態を表す。
    ボデー多重通信状態の推測
  20. 基本点検
  21. □ 参 考 □
    トラブルシューティングを実施しても、不具合箇所を明確にできない場合は、以下に示す基本点検を行なうことにより不具合箇所の絞り込みが明確にすることができる。

    手順1
    バッテリー電圧点検
     
    エンジン停止状態
    11V以上
    11V以下
        バッテリー充電もしくは交換
        次の手順へ

    手順2
    エンジンがクランキングするか
        NG
        症状別一覧へ(要領はXX-XXX 参照)
        OK
        次の手順へ

    手順3
    エンジンが始動するか
        NG
        ステップ7へ
        OK
        次の手順へ

    手順4
    エアフィルター点検
    1. 汚れがひどい場合はエアガンを使用し、まず内側から外側に向かって清掃する。

        NG
        清掃もしくは交換
        OK
        次の手順へ

    手順5
    アイドリング回転数点検(要領はXX-XXX 参照)
        NG
        症状別一覧へ(要領はXX-XXX 参照)
        OK
        次の手順へ

    手順6
    イグニツションタイミング点検(要領はXX-XXX 参照)
        NG
        修理
        OK
        次の手順へ

    手順7
    燃圧点検(要領はXX-XXX 参照)
        NG
        フユーエルシステム点検(要領はXX-XXX 参照)
        OK
        次の手順へ

    手順8
    火花点検(要領はXX-XXX 参照)
        NG
        イグニツションシステム点検(要領はXX-XXX 参照)
        OK
        症状別一覧へ(要領はXX-XXX 参照)